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転生 幼少期7 箱の中身は何だろな
初めて四つん這いで歩いたあの日から、二か月程度
何の変化も起こさず、嘘だったかのように静かに過ごした。
寝ていてもやれることはしていた。
魔法循環とストレッチや筋トレをゆっくりと人が居ない時だけ。
手足に魔力を少し流して捉まり立ち。
人に見られないようにすぐ座って寝る。
夜、人のいない時間に起き上がって
ベビーベッドの中で歩く練習をしていた。
【前世の日本なら、色々な赤ちゃんグッズがあるものだけど?】
姉や兄のお下がりも無ければ、汚れたら交換される2着のみ。
ミルクの缶もガラガラも哺乳瓶もない。おそらくガラスがない。
家族や姉妹兄弟が同じスペースに集まらないのも何か理由がある。
物が少ないけれど部屋の隅に積まれている木箱の中身が気になる。
歩けるようになったから寝ているシーツの端をベビーベッドの桟に縛って回転させて緩い紙縒りを作って団子に縛る。
均等の長さで同じ団子をシーツに作って手足を固定するロープにする。
床まで垂らしてベッドが軋んで音が出ないように降りる。見た目質の悪いゴワゴワした毛足の短い敷物。
絨毯の上を裸足で歩く新鮮な感覚。日本人は、スリッパや靴下を履いていて、草履や土足も有り得る。
素足で歩く人もいるだろうけど、素足で歩くのは、畳と連想する元・日本人の京介だった。
5,6歩歩くと敷物は此処まで、板床が箱の所まで続いている。
絨毯の上も決して綺麗ではない家人の履物は、木底の革靴を履いていた。
部屋履きか、土足かは分らないが、靴のまま絨毯の上にいたし、板床の上は埃まみれだ。
【覚悟を決めて行くしかないな。雑巾みたいなものがあることを願って】
ショウは、埃だらけの床に一歩を踏み出した。
* *
50センチ四方の木箱は、ざっと数えただけで15箱以上。
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大神勝之
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