幼少期   魔法の練習１０   (1-7)



 【元のページに戻してっと 】
本に触れて少しの魔力を流し、属性のページに戻した。


～スキルは、錬金術師に依頼する方法と、スクロールから取得する。～

 【錬金術師とは？ 僕が知ってる職業とは違うようだ。】

『*はい。魔道具を作ることが出来る魔導士と 錬金術士。』
『*複数属性の魔道具を作れるもの。更に鑑定LV４を持つ者を錬金術師と言います。』
『*そのものが書いたスクロールや刻んだ物品からの取得。時限式と半永久式があります。』
『*時限式は、一度使用するとスクロールの文字が消えます。半永久式は、文字が一定期間残ります。』
『*スキルは、一定期間使用しないと減衰します。』


 【 魔法に特化した職業だね。武術に関するスキルはないの？】


  　　　　　＊　　　　　＊

『*はい。武術を極めし武術師から取得できます。しかし、伝授と時限希少品となります。』
『*武術師は、魔力が少なくスクロールが長持ちしません。ほぼ、伝授が多数を占めます。』
『*錬金術師、魔導士と 錬金術士では、体力がなく武術スキルを持つ者は少数です。』

 【こちらは、努力が必要なんだね。まずは、歩くか・・・】


  　　　　　＊　　　　　＊

～そして、この本は、その役目を果たすための生きた魔道具である。～

 【魔導本さん、生きているんだ。 名前は？】

『*はい。魔力を戴くことで、解説します。個別の名称はありません。』

 【名前がない。僕が付けてもいいかい？】

『*はい。ご主人様の権利です。』

 【Siriみたいに話すから文字を知る？「シッター」と「ナニー」もいいな。】

 【よし、「ナニイ(Nanni )」にしよう。】


  　　　　　＊　　　　　＊


 【ナニイ(Nanni )、ショウだ。ヨロシクな。】

『*はい。ショウ様。よろしくお願いします。』

～著者：ヘルムート=ヨセフ～

 【著者のヘルムート様について教えて？】

『*はい。初代ジアンテマム皇国天皇ヘルムート=ヨセフ・ジアンテ陛下(皇紀前24年～皇紀124年没) 。』
『*錬金術師、魔導師、武術師と３つの役職を極める。』
『*皇紀前3年、ジアン鉱石の特性を確認。』
『*皇紀2年、属性の数と関連を発見する。』

白・黒・赤・黄・青
光・土・火・風・水
雷・闇・炎・回・木

『*皇紀5年、皇国の印(六芒星)が道具に、魔法文字が刻まれる。』
『*以降、国民の中から選抜された研究チームの研究が始まる。』
『*皇紀18年、スクロールの時限式の作成。皇紀39年、魔道具の完成。』
『*皇紀62年、スクロールの永久式の完成。皇紀100年、魔導本が創成された。』
『*以上が、ヘルムート様の功績になります。』

 【へェー、凄い功績だね。魔道具が出来ても細かいところまで便利には成っていないのかな？】


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